<京都新装>友禅ポシェット<レッド>
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〈京都新装〉ポシェット(レッド)。約高さ20×幅17×マチ5cm、質量約160g本体:合成皮革、牛革、ショルダーベルト:合成皮革日本製※開口部:ファスナー式、外部:ファスナーポケット2、ショルダーベルト着脱不可(長さ調節不可)。軽くて持ちやすいポシェット形状に、ポイントに京友禅加工で桜を描いたデザイン。京都のバッグ工房「京都新装」で丁寧に作られるポシェットです。京都府女性の声に応えた機能性に 桜柄の京友禅で伝統をプラス本革バッグと言えば、まずは本場イタリアが思い出されるかも知れないが、実は日本にもイタリアのアルチザン(職工)に引けを取らない高い技術を持つ鞄職人たちがいる。
京都府南丹市にある『京都新装』は昔ながらの鞄作りを行う工房だ。全工程を見渡せるワンフロアの工房には、リズミカルなミシンの音や鞄に金具を取り付ける金槌の音など、手仕事ならではの音であふれている。
代表の出野敏さんは鞄職人歴30年の大ベテラン。工房を開いた当初は、呉服商の多い京都という場所柄、和装用のフォーマルバッグや着物地を使った袋物を主に作っていたが、時代の流れとともにナイロンや帆布など、さまざまな素材を使ったバッグを製作するようになった。
そしていつしか「丈夫で飽きがこず、長く使ってもらえる鞄を作りたい」という思いが強くなり、10年ほど前からは普段使いができるバッグの製作を中心に行うように。
「大規模な工場で流れ作業で生産するのではなく、縫製から仕上げまでしっかり目が行き届くこの工房だからこそ、作れる鞄がある」と話す。気軽に、長く持てる 使い心地のいいポシェット
例えば、ポケット口や金具を支える部分はほつれやすいため、糸の太さや縫い方を変えて補強を行うなど、手作業ゆえの丁寧さが随所に込められている。さらに長年の経験から得た絶妙な力加減でミシンをかけることで、縫いずれや縫いちぢみも起こらない。こうして手間と時間をかけて美しい仕上がりを追求している。
このポシェットは、江戸時代から続く伝統工芸である京友禅を取り入れたもの。型友禅の技法を使い、柄を置くときに糊の硬さに配慮し、ずれないように熟練の職人が施していく工程は見事であり、まさに京都の伝統工芸と鞄職人の技が奏でる一品だ。
出野さんが作る鞄は、使う女性の気持ちを常に考えながら作られている。デザイン性と機能性をしっかりと両立し、場所や服装を選ばずに持てるシンプルさを大切にしつつ、桜の柄がさりげないアクセントになるなど、上質な遊び心も垣間見られる。使っている人からは「気がついたら毎日持っていたほど使いやすい」という声も挙がるほどだ。
使えば使うほど自分になじみ、味わい深い風合いになっていくのも、このポシェットの楽しみの一つ。長い付き合いのできる”本物”の魅力を心ゆくまで味わってみたい。



